コマンドのすべて
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NKSSG では、サイトの構築などを行う コマンド (command) を用意しています。VSCode なら Ctrl + @
でターミナルを開いて実行します。
ここでは、すべてのコマンドと、オプションを説明していきます。他の記事でもところどころにコマンドが出てきますが、すべてをカバーしているのはこのページだけです。
なお、コマンドは、nkssg.yml
ファイルがあるフォルダに移動した状態で実行しましょう。nkssg.yml
ファイルが見つからない場合、エラーが発生してしまいます。
build コマンド
次のコマンドを実行すると、docs フォルダ内の記事をもとに、静的ファイルを public フォルダへ書き出します。
nkssg build
なお、このコマンドを実行しても、前の内容は削除されません。もし、public フォルダ内のファイルをすべて削除してから、再度書き出したい場合は、次のどちらかを実行します。
nkssg build -c
nkssg build --clean
どちらを実行しても、同じ結果が得られます。
serve コマンド
次のコマンドを実行すると、ローカルサーバー上でサイトを確認できるようになります。
nkssg serve
一時フォルダにサイトの中身が書き出されます。この内容をローカルサーバー上で確認することができます。デフォルトの設定では http://127.0.0.1:5500/
でトップページにアクセスできます。VSCode を使っている場合は、ターミナル上で表示されている URL を、Ctrl キーを押しながらクリックすれば、ブラウザで開くことができます。
このモードでは、docs フォルダ内のファイルや、themes フォルダ内のファイル(テーマとして使っているものだけ)が更新されると、サイトの再生成とページの更新が行われます。記事の執筆やテーマの作成に便利です。
staticオプション
docs フォルダ内などのファイルが更新されるたびにサイトが再生成される機能は、便利ではありますが、不要な場合もあるかもしれません。不要な場合は、次のようにします。どちらを実行しても構いません。
nkssg serve -s
nkssg serve --static
デフォルトでは、このオプションは有効になっていません。
また、サイトの再生成をしたいが、ページ数が多いので時間がかからないか心配な人は、後述するプラグイン (TODO) を試してみましょう。
allオプション
build
でも serve
でも、作成対象の記事は draft
でないものだけです。しかし、serve
の場合には、draft
の記事も含めてすべてを対象にプレビューをすることができます。次のように書きます。
nkssg serve -a
nkssg serve --all
どちらでも同じ結果です。draft
の記事を公開したらどのようになるか、を確認することができます。デフォルトでは、このオプションは有効になっていません。
portオプション
ローカルサーバーのポート番号を変えたい場合は、次のようにします。
nkssg serve -p 5501
nkssg serve --port 5501
複数のサイトをローカルサーバーで立ち上げたい場合には、ポート番号を変えるといいでしょう。上のようにすると、http://127.0.0.1:5501
でアクセスできるようになります。デフォルトのポート番号は 5500
です。
draft コマンド
draft コマンドは、1つの記事だけをローカルサーバーで確認するための機能です。
nkssg draft {path}
{path}
の部分に、ファイルへのパスを入力します。ファイルへのフルパスか、config.yml のあるフォルダからの相対パスを入力します。
このコマンドを実行してから、http://127.0.0.1:5500
にアクセスすると、そのページだけを見ることができます。
draft
コマンドでは、1ページしか作成しないので、全体を作成する serve
コマンドよりも処理は速くなります。しかし、他のページは作成されていないので、リンクをクリックしても別ページを見ることはできません。
なお、このときに使用するテンプレートは、テーマ内の draft.html
です。
portオプション
draft
も、ポート番号を変えて実行することができます。
nkssg draft -p 5501
nkssg draft --port 5501
複数ページを見たいときに使うといいでしょう。どちらを実行しても同じ結果になります。
new コマンド
new
コマンドを使うと、サイトの新規作成や、ページの新規追加を行うことができます。
siteオプション
サイトの新規作成は、次のように行います。
nkssg new site
こうすると、今いるフォルダに、サイトのひな型ができあがります。次のようにしても同じことが起きます。最後にピリオドがついていますが、これが「今いるフォルダ」を表しています。
nkssg new site .
一方、今いるフォルダに新規フォルダを作り、そこにサイトのひな型を作りたい場合は、次のようにします。
nkssg new site {site-name}
{site-name}
には好きな名前を入れます。 cd {site-name}
として作業フォルダの場所を変えてから、nkssg build
などを実行しましょう。
他のオプション
記事を追加するには、次のようにします。
nkssg new post
初期状態では、フロントマターとサンプルテキストが入ったファイルが、post フォルダの下に作成されます。VSCode の場合は、ターミナル上でパスが表示されるので、それを Ctrl + クリック
で開いて編集しましょう。
このひな形は、 /themes/default/
内の new
フォルダの下に入っています。これを変えれば、別のひな型を自由に作ることができます。
ひな型の編集方法は、別のページで解説しています。
上の記事でも解説していますが、新規記事のひな型は新しく追加することもできます。例えば、/themes/default/new/new_book.html
や /themes/child/new/new_book.html
にひな型を追加すれば、nkssg new book
でこのひな形を使って新規ファイルを作れるようになります。